【獣医師監修】ドッグフードの選び方！安全で良質なおすすめフードも紹介！

「愛犬には食事からも健康になってもらいたい」と考える飼い主さんは多いことでしょう。

しかし、巷に溢れるドッグフードは種類や特徴もさまざまで、どのドッグフードが愛犬にとって最適かがわからなくなってしまうものです。

そこで本記事では基本的なドッグフードの選び方や年齢別のドッグフードの選び方について解説いたします。

また、獣医師監修で”本当に良い安全なドッグフード”をご紹介いたしますのでぜひ参考にしてください。

【基本】ドッグフードの選び方を獣医師監修で解説

ここでは、獣医師監修のもとドッグフード選びの基本を解説いたします。

肉・魚類の使用量が豊富なフードを選ぶ

考古学と進化学から推定されているイヌの祖先はまずキノディクティス（Cynodictis）に始まる。

引用元：動物心理学研究

犬の先祖は肉食であったキノディクティスという説があります。

近年、人と生活することにより犬の雑食化が進んでいますが、元来肉食であったため、犬は肉や魚の消化が得意とされています。

そのため、愛犬に与えるフードは肉や魚を多く使用したフードを選ぶことで、消化がしやすく、胃や腸などの消化に必要な体内への負担を減らすことができるでしょう。

食物繊維を含んでいるフードを選ぶ

高繊維食は食物の移行を遅延させるため、食後の急激な血糖値の上昇を抑えるだけでなく、長時間の満腹感を持続させることが分かった。

引用元：ペット栄養学会誌

食物繊維を含むフードは愛犬の体重管理をサポートしてくれる役割りがあります。

また、減量の必要がない場合も、排便を促すことで愛犬の腸内環境を整えてくれることにも期待できます。

食物繊維を含み、ドッグフードに使用されることが多い原材料は以下です。

上記の原材料を配合しているフードを選ぶことで、日頃から愛犬の腸内環境への配慮が可能となるでしょう。

低脂肪で高たんぱく質なフードを選ぶ

体重維持や減量の目的がある場合、以下のような低脂肪で高たんぱく質な肉類を使用したドッグフードを選ぶことがおすすめです。

低脂肪で高たんぱく質なフードはダイエットだけでなく、筋肉のサポートも期待できます。

そのため、上記のような肉類を使用したフードを選ぶことで愛犬の筋力や体重維持の手助けをしてくれることでしょう。

酸化防止剤に自然由来の成分を使用しているフードを選ぶ

酸化防止剤として自然由来の成分を配合したフードを選ぶことで、愛犬に添加物を与えずにおいしい食事を提供することができます。

自然由来の酸化防止剤は以下の成分があります。

ドライフードやウェットフードなどのドッグフードは、製造から食卓に並ぶまでに時間がかかるため、どうしても酸化防止目的の成分を配合することが必要となります。

酸化したフードは味や色が変わり、栄養価も損なわれてしまうため、フードを製造するうえでなくてはならない存在なのです。

そのため、上記のような自然由来の酸化防止成分を配合しているフードをおすすめします。

【年齢別の違い】ドッグフードの選び方

ドッグフードは与える犬の年齢により選び方が異なります。

ここでは、年齢別ドッグフードの選び方を解説いたします。

子犬期

犬にドッグフードを与え始める時期は、生後3カ月頃からが適切です。

生後3カ月以前の子犬にフードを与える際は離乳食をご用意ください。

ドッグフードを与えられるようになる、生後3カ月以降の子犬期向けフード選びで重要なことは以下です。

上記のポイントは小型・中型・大型すべての体格の子犬に言えることです。

子犬期は、丈夫なカラダを作るための重要な期間となります。

そのため、たっぷりの栄養を摂取する必要があります。

また、子犬のころは消化機能が低く、消化不良を起こしやすいため注意が必要です。

ドッグフードを与える際には、水やぬるま湯でドライフードをふやかすなど、愛犬が消化しやすいよう工夫が必要となります。

成犬期

成犬期のフード選びで重要なことは以下です。

成犬期は、子犬期と比べて肥満への配慮が必要な期間となります。

そのため、愛犬の体型に合わせてカロリーを調整してください。

特に肥満気味の場合は食物繊維を含むフードを与えることで体重管理が可能となります。

また、小型・中型・大型といった体格によって食べやすいフードのサイズが異なります。

小型であれば小粒、中型・大型であれば少々粒が大きいフードの方が食べやすいため、口のサイズに合わせてフードを選ぶことがおすすめです。

シニア期

シニア期のフード選びで重要なことは以下です。

シニア期は、成犬期と比べて食欲が低下する可能性があります。

そのため、成犬のころに与えるフードよりもカロリーが高いフードがおすすめです。

また、成犬期よりも消化不良を起こしやすくなるため、ウェットフードの選択もご検討ください。

さらにシニアになると嗅覚の衰えなどから、食への関心が薄くなる場合があります。

嗅覚へのアプローチとしては、ヒューマングレードな原材料を使用した香りの強いフードを選ぶと良いでしょう。

ドッグフードの原材料表示の見方や注意点

ここでは、ドッグフードのパッケージやwebサイトに記載されている原材料表示の見方や注意点について解説いたします。

原材料の記載順を確認する

Q.13 原材料名の記載について、順番はありますか。

A.13 公正取引委員会及び消費者庁の認定を受けた「ペットフードの表示に関する公正競争規約・施行規則」では、原材料名の表示は、使用量の多い順に記載すると定められています。ペットフード安全法では、原材料名の記載順序は特に規定していませんが、消費者に対する適切な情報提供の観点からは、原則、多い順に記載することが望ましいと考えます。

引用元：農林水産省

上記は農林水産省が公表しているドッグフード原材料の記載方法です。

フードに使用している原材料や成分は、含有量の多い順番に表記されています。

そのため、原材料の一番始めにチキンなどの肉類、サーモンなどの魚類が書かれたフードを選ぶと良いでしょう。

しかし、パッケージが小さい場合などはこの限りではありません。

成分名をまとめて記載されることもあるため、詳細が知りたい場合は公式サイトでの確認をおすすめします。

保証分析値の値を確認する

保証分析値はドッグフードに含まれているたんぱく質や脂質の値です。

本記事のおすすめフードとしても紹介している、株式会社レティシアン社のモグワンの保証分析値は以下となります。

たんぱく質や脂質は「〇〇以上」、その他は「〇〇以下」と記載されています。

ドッグフードを選ぶ際に注目していただきたい保証分析値は、たんぱく質と脂質の含有量です。

成分名	必要量
たんぱく質	18％
脂質	5.5%

上記は環境省が公表している犬に必要な成分の値です。

たんぱく質は筋肉や骨、臓器や皮膚・被毛など、カラダのあらゆる箇所に働きかける重要な成分となります。

また、脂質はエネルギー源となる成分ですが、脂質が多すぎると肥満につながる可能性があります。

そのため、たんぱく質が多く、脂質が少ないドッグフードを選ぶうえでも、保証分析値の確認は必須項目といえるでしょう。

添加物の使用有無を確認する

添加物は酸化防止や栄養、嗜好性のために配合されることのある成分です。

しかし、体質によってはアレルギー反応が起こる可能性もあるため、基本的には添加物を配合していないフードが良いとされています。

添加物を使用している場合、パッケージの裏などに「着色料」や「香料」などの記載があります。

よって、原材料・成分表示の着色料や香料などの添加物の有無を確認しましょう。

ただし、添加物は酸化防止などの重要な役割を果たしています。

そのため、前述のとおり添加物の代わりに自然由来の成分を配合したフードを選ぶことで、より愛犬の健康に配慮が可能となります。

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愛犬の体質に合わせてアレルギー成分を確認する

特に愛犬がアレルギー体質の場合、ドッグフードにアレルギー成分が使用されていないか確認することが重要です。

また、あわせて獣医師に相談の上フードチェンジをすることを推奨します。

万が一、新しいフードを食べたことでアレルギーを発症してしまった際は、食べたフードの成分表を動物病院に持参してください。

成分表を提示することで、より正確な診断を受けることができ、今後症状が発症しないよう対策が可能となります。

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【獣医師が選ぶ】本当に良い安全なドッグフード一覧

愛犬にとって本当に良い安全なフードとは、使用している原材料や配合されている成分が犬にとって高品質である必要があります。

または、管理された工場で製造されているドッグフードも安全なフードと考えられます。

ここでは、そんな愛犬にとって本当に良い安全なドッグフードをご紹介します。

獣医師看監修おすすめのドッグフードはこちら

獣医師が選ぶおすすめドッグフード3選

	モグワン	カナガンドッグフード チキン	このこのごはん
内容量	1.8kg	2kg	1kg
対象	全年齢対象	全年齢対象	全年齢対象
原産国	イギリス	イギリス	日本
主原材料	チキン＆サーモン56%（チキン生肉21%、生サーモン12%、乾燥チキン12%、乾燥サーモン7%、チキングレイビー2%	チキン生肉26%、乾燥チキン25%、サツマイモ、エンドウ豆、ジャガイモ、エンドウ豆タンパク、アルファルファ、チキンオイル3.1%、乾燥卵3.1%、チキングレイビー1.6%	鶏肉（ささみ、胸肉、レバー）、玄米、大麦、ビール酵母、鰹節、米油、乾燥卵黄、鹿肉、まぐろ
成分	タンパク質/27%以上、脂質/10%以上、粗繊維/4.75%以下、灰分/9%以下、水分/9%以下、NFE/39%、オメガ3脂肪酸/1.18%、オメガ6脂肪酸/1.63％、リン/1.06％、カルシウム/1.40％	タンパク質/29%以上、脂質/15%以上、粗繊維/5.25%以下、灰分/11.25%以下、水分/9%以下、オメガ6脂肪酸/2.8%、オメガ3脂肪酸/0.9%、カルシウム/1.86%、リン/1.42%	たんぱく質/20.9%以上、脂質/8.0%以上、粗繊維/1.1%以下、灰分/6.8%以下、水分/10.0%以下
価格（通常）	5,456円/税込	5,038円/税込	3,850円/税込
価格（定期）	【初回定期】 1袋：2,728円/税込（50%OFF） 【定期コース2回目以降】 1袋：4,910円/税込（10%OFF） 2袋以上：4,637円/税込（15%OFF） 5袋以上：4,364円/税込（20%OFF） ※契約期間・お届け回数の規定なし ※初回プレゼントつき、3個以上(10,000円以上)の購入で送料無料	定期コース1袋：4,534円/税込（10%OFF） 定期コース2袋：4,282円円/税込（15%OFF） 定期コース5袋以上：4,030円/税込（20%OFF） ※契約期間・お届け回数の規定なし ※まとめて3袋以上購入で送料・代引き手数料無料(通常送料880円/税込、代引き手数料260円/税込)	初回定期コース(1袋)：3,278円/税込（約15%OFF） 定期コース2回目以降(2袋)：1袋あたり3,278円/税込（約15％OFF） ※契約期間・お届け回数の規定なし ※1～2袋の場合は送料850円。11,000円以上で送料無料
カロリー	361.5kcal/100g	376Kcal/100g	343kcal/100g
タイプ	ドライフード	ドライフード	ドライフード

上記3種類のドライフードは、主原料にヒューマングレードの生の肉や魚を使用しています。

原材料そのものの栄養価が高く、素材の香りが強いため、「愛犬の食いつきがよくなった」という口コミが多いドッグフードです。

また、肉や魚の肉類のほか、豆類や穀物の食物繊維を配合しているため、愛犬の腸内環境をサポートしてくれます。

腸内環境を整えることで、体内だけでなく、皮膚や被毛のキレイを保つことにも期待できます。

さらに、フードの製造については、ヨーロッパのペットフード業界を代表する団体「FEDIAF(フェディアフ)」が設ける厳しい基準をクリアした工場や、日本国内で徹底管理された工場で作られています。

製造環境にもこだわったフードを選ぶことで、愛犬に品質が保たれた食事を提供することができるでしょう。

人気ドッグフードの口コミはこちら

市販・ホームセンターで買えるおすすめドッグフード3選

	プレイアーデン グルメ for Dog	ソルビダ グレインフリー 室内飼育全年齢ターキー 犬用ドライフード（プレミアムフード）	ナチュラハ ターキー・チキン＆野菜入り 成犬小粒
内容量	50g/50g×10袋/1kg/1kg×2袋/1kg×3袋/3kg/8kg	900g/1.8kg/3.6kg/5.8kg	700g
対象	全年齢対象	全年齢対象	全年齢対象
原産国	ドイツ	日本	日本
主原材料	ラム、チキン、魚介類、コメ、大麦、ビート繊維、亜麻仁、チキンオイル、ビール酵母、卵粉（ビタミンプレミックスを含む）	オーガニックターキー生肉、乾燥ターキー、オーガニック乾燥豆類、オーガニックエンドウ豆粉、オーガニック乾燥ヒヨコ豆	チキン、チキンミール、ターキーミール、ヒヨコマメ、エンドウマメ、ポテトタンパク
成分	粗タンパク質/23%以上、粗油脂/10%以上、粗繊維/2.5%以下、粗灰分/6.5%以下、水分/10%以下	たんぱく質/25％以上、脂質/15％以上、粗繊維/5％以下、粗灰分/9.5％以下、水分/10％以下、カリウム/1.0％、ナトリウム/0.3％、セレニウム酵母/0.35mg/kg以上、ビタミンA/5,000 IU/kg以上、ビタミンE/50 IU/kg以上、オメガ6脂肪酸/3.5％以上、オメガ3脂肪酸/1.75％以上、リン/1.4％	たんぱく質/33.0%以上、脂質/15.0%以上、粗繊維/6.0%以下、灰分/11.0%以下、水分/10.0%以下
価格（通常）	50g：264円/税込 50g×10袋：2,640/税込 1kg：2,970円/税込 1kg×2袋：5,940円/税込 1kg×3袋：8,910円/税込 3kg：8,360円/税込 8kg：19,690円/税込	900g：3,146円/税込 1.8kg：5,632円/税込 3.6kg：10,483円/税込 5.8kg：15,367円/税込	1,480円/税込 ※公式サイトからの販売を行なっていないため、楽天参照価格となります。
価格（定期）	1kg×2袋：5,940円/税込 3kg：8,360円/税込 8kg：19,690円/税込 ※契約期間・お届け回数の規定なし ※送料無料、通常送料770円(税込) ※ペットライフマガジン無料プレゼント、不定期サンプルプレゼント、初回限定ポストカードプレゼント	定期コースでの販売は行なっていません。	定期コースでの販売は行なっていません。
カロリー	329kcal/100g	350kcal/100g	385kcal/100g
タイプ	ドライフード	ドライフード	ドライフード

上記の市販・ホームセンターで買えるドッグフードは、低脂肪で高たんぱく質なラムやターキー、チキンを主原料としたドッグフードです。

肉類のほかには、食物繊維を豊富に含む穀物や豆類を配合しているため、体形維持や体重管理をしている子にも与えていただけます。

また、自然由来の成分で酸化防止の役割を補っていることも特徴となります。

涙やけやアレルギーへの配慮がしたい場合は、おすすめしているフードのように添加物を使用していない高品質な商品を与えることがおすすめです。

さらに、内容量が少ないラインナップがあることも上記3種のフードがおすすめの理由です。

万が一、愛犬の食いつきが好ましくなかった場合、フードの切り替えがしやすいという利点があります。

そのため、フードチェンジにも利用しやすいドッグフードとなります。

ドッグフードを購入する際に気をつけること

ここでは、ドッグフードを購入する際に気を付けることをご紹介します。

愛犬が食べ切れるサイズのフードを購入する

ドッグフードの中には大容量で割安に販売している商品があります。

しかし、フードを購入する際は愛犬が食べきれるサイズを選ぶようご注意ください。

ドッグフードには酸化防止のために成分を配合していますが、開封後は約1カ月程度で食べきるよう推奨している商品がほとんどです。

一度開封したフードは酸化し、フード自体が劣化してしまいます。

そのため、1カ月程度で食べきることのできるサイズを選ぶことをおすすめします。

並行輸入品ではなく正規品を購入する

ドッグフードは公式サイトの他、Amazonや楽天などで並行輸入品を販売している場合があります。

しかし、並行輸入品は正規品とは違った成分が配合されていたり、消費期限が短い可能性が考えられます。

そのため、ドッグフードを購入する際は正規品を選ぶようご注意ください。

アレルギーがある場合は獣医師に相談のうえ購入する

犬の食物アレルギーは、時に重大な症状を発症する恐れがあります。

特に初めて食べる食材や、過去にアレルギー反応があった可能性のある原材料を使用している場合は注意が必要です。

少しでもアレルギーの疑いがある場合は、必ずかかりつけ動物病院で相談のうえご購入ください。

ドッグフード選びでよくある質問

ここでは、ドッグフード選びでよくある質問をご紹介します。

ドッグフードの対象年齢を間違えて購入した場合与えても問題ない？

ドッグフードの対象年齢を間違えて購入してしまった場合、基本的にはフードの買い直しをおすすめします。

特に子犬・老犬の場合、使用している原材料そのものの消化が難しい場合があります。

そのため、量や与え方の工夫だけでは配慮が足りない可能性が考えられます。

ドッグフードの購入時は、対象年齢の確認を怠らないようご注意ください。

高いドッグフードと安いドッグフードの違いは？

販売価格が高いフードと安いフードの違いは、主に原材料と製造工程の違いがあります。

価格帯が高いフードは使用している原材料がヒューマングレードのものが多く、素材の香りが強い特徴があります。

また、酸化防止に使用される添加物においても、自然由来の成分を配合している商品が多いため、より愛犬に優しいフードとなります。

同じドッグフードを与え続けるのは体に悪い？

同じドッグフードばかりを与えると、次第にアレルギーを発症する可能性があります。

また、アレルギーの問題だけでなく、違うドッグフードを与えることは愛犬の”飽き”にも配慮が可能となります。

そのため、時々違ったフードを与えたり、トッピングで新しい食材を与えることもおすすめです。