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眠れないことが、イライラにつながるとき。犬や猫の行動を行動診療の視点で考える
にいがたペット行動クリニックです🐾
今日は、行動診療科の現場でよく見られる
「眠れないこと」と「イライラした行動」の関係について、
少し整理してお話ししたいと思います。
💤 眠たいのに眠れない犬や猫は、実は少なくありません
行動の相談を受けていると、
「夜になると落ち着かない」
「寝る前にイライラしているように見える」
「ずっとウロウロしている」
そんな様子を心配される飼い主さんに、よく出会います。
一見すると、
「性格がきついのかな」
「落ち着きがない子なのかな」
と思われがちですが、
実際には睡眠そのものに問題を抱えている状態であることも少なくありません。
🌙 恐怖や不安が強いと、眠ることが難しくなる
犬や猫は、
強い恐怖や不安を感じていると、
身体は休ませたいのに、脳が警戒状態のままになってしまいます。
その結果、
・横になってもすぐ起きてしまう
・浅い眠りしか取れない
・眠たいのに休めない
・常に周囲を気にしている
といった状態が続くことがあります。
これは「甘え」や「わがまま」ではなく、
神経が休めない状態と考えたほうが自然です。

⚡ 眠れない状態が続くと、イライラが表に出やすくなる
人でも、寝不足が続くと、
ちょっとしたことでイライラしたり、余裕がなくなったりしますよね。
犬や猫も同じで、
十分な睡眠が取れない状態が続くと、
・刺激に過敏になる
・衝動的な行動が増える
・落ち着きがなく見える
・攻撃的に見える反応が出る
といった変化が起こりやすくなります。
ここだけを見ると、
「問題行動が悪化した」
と感じてしまうかもしれませんが、
背景には回復できない状態が隠れていることも多いのです。
🧠 行動は「性格」ではなく「状態」の反映
行動診療科では、
こうした行動を
「性格の問題」
「しつけが足りない結果」
とは考えません。
恐怖や不安、睡眠不足、神経の疲労。
それらが重なった結果として、
行動が変化して見えている、という捉え方をします。
行動は、
その子が今どんな状態にあるのかを教えてくれる
サインでもあります。
🌱 休めるようになると、行動は自然と変わっていく
不安が少しずつ和らぎ、
安心して休める時間が増えてくると、
・日中にリラックスして過ごせる
・刺激への反応がやわらぐ
・「楽しむ」「期待する」行動が増える
といった変化が見られることがあります。
これは、無理に行動を抑え込んだ結果ではなく、
回復できる土台が整ってきた結果です。
🍀 「叱る」よりも「休めるかどうか」を見る視点
夜のイライラや落ち着きのなさを見たとき、
つい行動そのものに目が向いてしまいがちですが、
・ちゃんと眠れているか
・安心して休める環境があるか
・恐怖や不安が積み重なっていないか
こうした視点で見直すことで、
対応の選択肢は大きく変わります。
行動診療は、
行動を「直す」ことよりも、
その子が少し楽に過ごせる状態を整えることを大切にしています。
🐾 眠れない・イライラしているのは「困った行動」ではない
眠れなくてイライラしている姿は、
犬や猫からの
「ちょっとしんどいよ」
というサインかもしれません。
その声に気づき、
環境や関わり方を見直していくことで、
行動は自然と変わっていくことがあります。
そんな視点を、
これからも行動診療の中で大切にしていきたいと思っています🐾
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