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「困った行動」は防衛反応かもしれない
人の心理学研究から、犬や猫の行動を考える
こんにちは。
にいがたペット行動クリニック です🐾
最近、人の心理学に関する記事を読んでいて、
「これは犬や猫の行動を考えるときにもヒントになる考え方だな」と感じる内容がありました。
今日はそのお話を、少しご紹介したいと思います。
✋ 爪を噛む・皮をめくる行動の研究
人では、
・爪を噛む
・皮膚をいじる
・髪の毛を抜く
といった行動が見られることがあります。
一見すると
「やめたほうがいい行動」
「自分を傷つける行動」
のようにも見えます。
しかし心理学の分野では、こうした行動について
脳の防御反応の一つではないか
という考え方が紹介されています。
臨床心理学者のチャーリー・ヘリオット=メイトランド氏は、
人間の脳は幸福のためではなく、生存のために働く
と説明しています。
脳は
・危険
・予測できない出来事
・不安
にとても敏感で、
常に脅威を探すように進化してきました。
🧠 不安が強いとき、人は「コントロールできる行動」に向かう
この研究では、
不安や予測できない状況に直面したとき、
脳は
自分でコントロールできる刺激
に向かうことがあると説明されています。
例えば
・爪を噛む
・皮膚をいじる
・先延ばしをする
・完璧主義になる
といった行動も、
不安から自分を守るための
防御反応の一部
と考えられることがあるそうです。
つまり、
行動そのものだけを見るのではなく
その行動が何を守ろうとしているのかを理解することが大切
という視点です。
🐶 動物の行動を考えるときにも大切な視点
この話を読んでいて、
行動診療でよく感じることを思い出しました。
犬や猫でも、
・体をなめ続ける
・同じ行動を繰り返す
・吠える
・噛む
といった行動が見られることがあります。

もちろん、人と動物は同じではありません。
しかし行動診療では、
行動を「悪いこと」としてだけ捉えない
という考え方をとても大切にしています。
なぜなら、その行動の背景には
・不安
・緊張
・環境の変化
・体調の影響
などが関係していることもあるからです。
🌱 行動を止める前に、背景を考える
行動の問題に出会ったとき、
「どうやって止めるか」
だけを考えてしまうこともあります。
ですが行動診療では、
なぜその行動が出ているのか
を考えることがとても大切です。
行動は、
その子の状態や気持ちを伝える
一つのサインでもあるからです。
🐾 行動は「意味のある反応」
犬や猫の行動は、
困らせるためではなく
何かに反応して起きている行動
であることがほとんどです。

だからこそ、
その行動の背景にあるものを理解することが、
行動診療の大切な出発点になります。
これからも、
動物行動学だけでなく、
さまざまな研究からヒントを得ながら、
動物たちとご家族の暮らしを
サポートしていきたいと思います🐶🐱
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