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犬は「怖い顔」と「悲しい顔」を見分けている?最新の脳研究から考える犬の世界
こんにちは。
にいがたペット行動クリニックです🐾
犬と暮らしていると、
「今、怒っているの分かった?」
「こっちが緊張しているの、気づいている?」
と思うことはありませんか?🐶
私たちの表情をじーっと見ていたり、こちらの様子によって犬の行動が変わったり。
犬は、私たち人間の顔からどのくらいの情報を受け取っているのでしょうか。
2026年に発表された新しい研究から、ちょっと面白いことが分かってきました🧠✨
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🐶 犬にとって「嫌な顔」は全部同じ?

今回の研究では、犬に人間のさまざまな表情を見せながら、fMRIという方法を使って脳の活動を調べました。
犬たちが見たのは、
「喜び」
「恐怖」
「怒り」
「悲しみ」
などを表した人の顔です。
すると興味深いことに、犬の脳は人の表情を単純に、
「良い表情」
「嫌な表情」
という2種類だけに分けて処理しているわけではない可能性が示されました。
特に「恐怖」の表情については、「悲しみ」や「怒り」とは異なる神経反応が確認されています。
つまり犬にとって、人間のネガティブな表情は、すべて同じように見えているわけではないのかもしれません。
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🧠 「人の気持ちが全部分かる」という意味ではありません
ここで少し注意したいことがあります。
この研究から、
「犬は人間の悲しみを理解している」
「人が怖がっている理由まで犬には分かっている」
とまでは言えません。
今回分かったのは、人の異なる表情に対して、犬の脳が異なる反応を示すことがあるということです。
また、研究は実験環境の中で人の顔を見せて行われています。
普段の生活では、表情だけではありません。
声の高さや大きさ。
体の動き。
姿勢。
その場の雰囲気。
そして、それまでに起きた出来事。
犬たちはおそらく、こうしたたくさんの情報の中で生活しています🌿
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👀 犬だけではなく「周りの人」も見てみよう

行動診療では、犬の行動について考えるとき、
「犬が何をしたか」
だけを見るのではなく、
その行動が起きたとき、周りで何が起きていたのか
をとても大切にします。
例えば、犬が突然その場から離れたとき。
犬だけを見れば、
「どうして急に逃げたんだろう?」
と思うかもしれません。
でもその直前に、
飼い主さんが緊張した表情をしていた。
誰かが犬をじっと見つめた。
人が急に立ち上がった。
声のトーンが変わった。
そんな小さな変化があったかもしれません。
今回の研究からも、犬が私たち人間の表情から、思っている以上に細かな情報を受け取っている可能性がうかがえます。
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🌿 犬の行動には、ちゃんと「そのときの理由」がある

「急に吠えた」
「突然逃げた」
「なぜか今日は落ち着かない」
そんな行動を見ると、つい犬自身の問題だけを探したくなることがあります。
でも犬は、人や音、場所、匂い、動きなど、周囲からたくさんの情報を受け取りながら暮らしています。
そして今回の研究を考えると、私たち人間の表情も、その環境を構成するひとつの情報なのかもしれません。
困った行動が見られたときも、
「どうしてそんなことをするの?」
だけではなく、
「この子には、この状況がどう見えていたんだろう?」
と考えてみる。
それだけで、犬の行動の見え方が少し変わることがあります😊
ぜひ今日、愛犬がどんなふうに皆さんの顔や動きを見ているのか、そっと観察してみてくださいね🐾
📚参考文献
Hernández-Pérez R, Concha L, Andics A, Bernal-Gamboa R, Cuaya LV.
Dog brain representations of human facial expressions: Encoding happiness and differentiating specific negative expressions.
iScience. 2026.
DOI: 10.1016/j.isci.2026.116900
※本記事は上記研究を参考に、行動診療科の臨床的な視点も踏まえて作成しています。
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