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猫が何度も「かまって!」と来るのはなぜ?遊びと環境から考えてみよう





こんにちは。

にいがたペット行動クリニックです🐾

パソコンを開いた瞬間、キーボードの上に乗ってくる。

電話を始めると「ニャー!」と鳴く。

忙しいときに限って何度も前を横切る。

そんな猫ちゃんはいませんか?🐱

「また、かまってって言ってる」

「さっき遊んだばかりなのに……」

と思うこともあるかもしれません。

もちろん、人との関わりが大好きな猫もいます。

でも、その「かまって!」という行動。

もしかすると、猫の毎日の過ごし方について考えてみるきっかけになるかもしれません。

2026年に、そんな猫の行動について興味深い研究が発表されました🧠✨

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🐱 猫の「かまって!」と生活環境を調べた研究

今回の研究では、完全室内飼育の猫を対象に、生活の中にエンリッチメントを取り入れることで、飼い主さんに注意を求める行動が変化するかが調べられました。

エンリッチメントとは、簡単にいうと、

その動物らしい行動ができるように、生活環境を工夫すること。

例えば猫であれば、

食べ物を探す。

獲物を追いかけるように遊ぶ。

匂いを嗅いで探索する。

頭や体を使って食べ物を手に入れる。

そんな機会を日常生活の中に取り入れていきます🌿

研究では4週間にわたって調査したところ、エンリッチメントを取り入れた猫では、飼い主さんに注意を求める行動が減少する変化がみられました。

さらに興味深いのは、食べ物を使った工夫だけでなく、食べ物を使わないおもちゃを取り入れた条件でも変化がみられたことです。

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🧩 「無視する」以外にも考えられること

猫が何度も鳴いたり、飼い主さんの邪魔をしたりすると、

「反応するともっと要求するようになるから、無視した方がいいのかな?」

と考えることもあると思います。

もちろん、猫がどのように行動を学習しているかを考えることも大切です。

でも行動診療では、もう一つ考えたいことがあります。

それは、

「なぜ、この行動をする必要があるのだろう?」

ということです。

例えば、一日の多くを室内で過ごしていて、

探すものがない。

追いかけるものがない。

考えて取り組むものがない。

遊ぶ機会が少ない。

そんな生活だったとしたら、人に「何かして!」と働きかける機会が増えることも考えられます。

そこで、

「どうやってこの行動をやめさせよう?」

だけではなく、

「この子の生活の中に、やることは十分あるかな?」

という視点を加えてみます🐾

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🌿 猫の「やりたい!」を増やしてみよう

猫の生活を豊かにする方法は、特別なものばかりではありません。

例えば、

フードパズルを使ってごはんを食べる。

部屋の何か所かにフードを隠して探してもらう。

猫じゃらしを獲物のように動かして遊ぶ。

箱や紙袋など、探索できるものを用意する。

窓辺など、安心して外を観察できる場所を作る。

その猫が好きな方法で、「探す」「追う」「考える」といった行動ができる時間を作ってあげることも一つです。

大切なのは、たくさんのおもちゃを買うことではありません。

その猫が実際に楽しんでいるかどうか。

猫によって好きな遊びも、遊びたい時間も違います。

「これを用意したから大丈夫」ではなく、猫の反応を見ながら、その子に合った楽しみを探してみてください😊

🐱 例えばこんなものも活用できます

フードパズルなどを使うと、いつもの食事にも「探す」「考える」といった時間を取り入れることができます。

ただし、おもちゃにも好みがあります。最初は簡単なものから、その子が楽しめているかを見ながら使ってみてくださいね。

 

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🩺 「かまって!」の理由は退屈だけではありません

ここは、とても大切なところです。

今回の研究結果から、

「飼い主さんに何度も注意を求める猫は、すべて退屈している」

とは言えません。

例えば、いつもより鳴くようになったり、人について歩くようになったりする背景には、

不安。

痛みや体調の変化。

空腹。

これまでの学習。

人との関わりを求めている。

など、さまざまな理由が考えられます。

特に、今まで見られなかった行動が突然始まった場合や、行動が急に増えた場合には、体の状態も含めて考えることが大切です。

「しつこい猫だな」で終わらせず、

「どうして今、この行動が必要になっているんだろう?」

と考えてみる。

そこから、その猫に必要なものが見えてくることがあります。

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🐾 行動を止める前に、その背景を見てみよう

困った行動があると、どうしても私たちは、

「どうしたらやめてくれる?」

と考えてしまいます。

でも、その行動には猫なりの理由があるかもしれません。

今回の研究は、猫の生活に「自分で取り組めること」を増やすことで、人への働きかけにも変化が生じる可能性を示しています。

人との時間を減らすということではありません。

人との楽しい時間も大切にしながら、人が何かをしてくれるのを待つだけではなく、猫自身が楽しめる時間を増やしていく。

そんな視点も、猫との暮らしをより豊かにしてくれるのかもしれません🌿

「うちの子、最近よくかまって!と来るな」と思ったら、ぜひ一度、その行動だけでなく一日の過ごし方全体を眺めてみてくださいね🐱🐾

📚参考文献

Hoff A, Lundegaard LSR, Møller-Petersen ML, Nielsen SS, Sandøe P.
Dealing with annoying cats: A randomised controlled trial of feeding-time enrichment to reduce attention-seeking feline behaviours.
Applied Animal Behaviour Science. 2026;300:107017.
DOI: 10.1016/j.applanim.2026.107017

※本記事は上記研究を参考に、行動診療科の臨床的な視点も踏まえて作成しています。

 

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