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継続的な記録と振り返りが支えた、てんかん症例の一例
記録と連携が、てんかん発作ゼロにつながった一例
〜行動記録が診断と治療を助けた症例〜
にいがたペット行動クリニックです。
今回は、てんかん発作のある猫さんの症例をご紹介します。
てんかんは神経の病気で、治療の中心は主治医による内科的な管理になります。
一方で、発作の出方は睡眠や生活リズム、環境の変化などの影響を受けることもあります。
そのため今回の症例では、主治医の治療と並行して、生活環境を整える視点から行動診療科にご紹介がありました。
※個人が特定されないよう、一部情報は調整しています。
🐱 症例の概要
2022年8月生まれの猫さん。
交通事故の後遺症が疑われるてんかん発作と、トイレ以外での排泄が主なご相談でした。
飼い主さまが大切にされていたのは、
「発作を止めること」だけでなく、この子が安心して暮らせる毎日を整えることでした。

🧠 初診時の様子
発作は不定期に起きていました。
睡眠中だったり、物音があったあとだったり。
でも、「本当に増えているのか」「何がきっかけなのか」ははっきりしませんでした。
不安の中で対応されていた飼い主さまの負担も、とても大きかったと思います。
📱 記録を始めました
そこで、animoで日々の様子を記録していただきました。
発作が起きた日だけでなく、何も起きなかった日も含めて。
少しずつ記録がたまっていくと、見えてくるものが変わってきます。
🔎 記録から分かったこと
時系列で整理すると、
・発作が起きやすい時間帯の傾向
・刺激が重なった日のあとに出やすいこと
・発作後は落ち着きが下がり、排泄も乱れやすいこと
などが見えてきました。
「なんとなく」ではなく、
「たしかにこの流れがある」と言えるようになったのです。
そこから、
生活リズムを整えたり、
刺激が重なりやすい場面を調整したり、
発作後にしっかり休める環境をつくったり。
主治医の投薬調整とあわせて、少しずつ条件を整えていきました。
📊 発作の変化

はじめは散発的にみられていた発作が、徐々に減少し、やがて確認されない期間が続くようになりました。
この安定は、主治医による適切な治療があってこそです。
行動診療科は、その治療が安定しやすい土台を整える役割を担いました。
🔄 大切だったのは「循環」
今回あらためて感じたのは、記録そのものよりも、
記録 → 分析 → 計画 → 実行 → 再評価
という流れが続いたことの大きさでした。
記録があるから分析できる。
分析できるから無理のない計画が立てられる。
そしてまた記録で確かめる。
この循環が、少しずつ状態を安定させていきました。
🐾 飼い主さまの変化
発作が落ち着いていく中で、飼い主さまの表情も変わっていきました。
「今は安定している」
「この対応で大丈夫」
そう思えることは、動物にとっても大きな安心になります。
🌿 続けられる仕組みとして
行動や発作の治療は、一度の診察で終わるものではありません。
小さな変化を積み重ねていく医療です。
当院では、
記録を共有しながら、経過を一緒に確認していく診療プランをご案内しています。
今回の症例も、継続的に共有しながら進められたことが、安定につながった大きな要因でした。
てんかんや行動の問題で悩まれている方にとって、少しでも参考になれば幸いです。
行動記録を獣医師と共有できるアプリについてはコチラ
https://apps.apple.com/jp/app/animo/id6738900283

記録についての記事もお読みください♪
https://n-pbc.com/blog/3006.html
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