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🐾 「問題行動」って、本当に“問題のある行動”なのでしょうか?
こんにちは。
にいがたペット行動クリニックです🐾
「吠えて困っています」
「いろいろなところで爪とぎをしてしまいます」
「散歩中、気になるものを見ると追いかけてしまいます」
犬や猫と暮らしていると、
「どうしてこんなことをするんだろう?」
と困ってしまうことがありますよね。
行動診療科では、こうした飼い主さんにとって困っている行動を「問題行動」と呼ぶことがあります。
でも、この「問題行動」という言葉。
少し誤解されやすい言葉でもあります。
問題行動だからといって、その犬や猫が「おかしい」「悪い」という意味ではありません。
今回は、行動診療科が「問題行動」をどのように見ているのか、少しお話ししてみたいと思います🐶🐱
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🐶 犬には犬の、猫には猫の「当たり前」があります

犬には犬という動物が本来持っている行動があります。
猫にも猫という動物が本来持っている行動があります。
例えば犬が、知らない人が家の近くに来たときに警戒して吠えること。
猫が爪をとぐこと。
こうした行動は、人と暮らすうえでは困ることがあっても、犬や猫という動物から見れば、本来備わっている自然な行動です。
私たちからすると、
「吠えないでほしい」
「そこで爪とぎしないで!」
と思ってしまいますが、
犬や猫からすると、ごく自然なことをしている場合もあるのです🌿
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🏠 同じ行動でも「問題」になることも、ならないこともあります
例えば、家の外に知らない人が来たときに犬が吠える行動。
人の少ない場所で暮らしていて、
「誰か来たことを教えてくれて助かる」
というご家庭では、それほど困らないかもしれません。
一方、集合住宅で暮らしていて、
共用廊下を人が通るたびに激しく吠えていたらどうでしょう。
「ご近所に迷惑をかけていないかな……」
と深刻に悩むこともありますよね。
犬が示している行動は同じ「吠える」でも、
暮らしている環境やご家族の状況によって、それが問題になるかどうかは変わります。
ここが「問題行動」を考えるうえで、とても大切なところです。
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🐕 同じ行動でも、犬の大きさで受け止め方が変わることも

犬の体格によっても、私たち人間がその行動をどう受け止めるかは変わります。
例えば、嬉しくて人に飛びつくという行動。
小型犬がぴょんぴょんと飛びついてくると、
「元気だね」
「かわいいね」
と、そのまま受け入れられることもあります🐶
ところが、同じように大型犬が嬉しくて飛びついたらどうでしょう。
大人でもよろけたり、小さなお子さんや高齢の方であれば転倒したりする可能性があります。
そのため、
「飛びつきをやめさせたい」
「危ないので何とかしたい」
と、「問題行動」として認識されやすくなります。
でも、犬の側から見れば、
小型犬も大型犬も、同じように「嬉しくて飛びつく」という行動をしているだけかもしれません。
大型犬だから悪いわけでも、小型犬なら飛びついてよいということでもありません。
大切なのは、
行動そのものだけではなく、犬の体格や力、暮らしている環境、そして周囲にどのような影響があるのかによって、人が「問題」と感じる程度は変わる
ということです。
「問題行動」という言葉を考えるときには、こうした人間側の受け止め方も関係しているんですね🌿
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🌿 「問題行動」と「異常な行動」は同じではありません
「問題行動」という言葉を聞くと、
「普通ではない行動なのかな?」
と思う方もいらっしゃるかもしれません。
でも、行動診療では、
「問題行動」と「異常行動」は分けて考えます。
犬や猫にとってごく自然な行動でも、人と一緒に暮らす中で困りごとになれば「問題行動」になることがあります。
一方で、
行動の回数や強さが極端に増えていたり、
本来とは異なる行動が現れていたりすることもあります。
つまり、
「困っている行動=その子にとって異常な行動」とは限らないのです。
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🔍 だから「やめさせる」だけではなく、理由を考えます
例えば、「吠える」というひとつの行動でも、
怖くて吠えているのかもしれません。
警戒しているのかもしれません。
興奮しているのかもしれません。
何かを伝えようとしているのかもしれません。
さらに、
いつから始まったのか、
どんな場面で起こるのか、
誰がいるときに起こるのか、
その前後に何が起きているのか、
体調に変化はないか。
そうしたことをひとつずつ確認していくと、
同じ「吠える」でも、その背景がまったく違うことがあります。
だから行動診療では、
「どうすれば、この行動をやめさせられるか」だけではなく、「なぜ、この行動が起きているのか」を大切にしています。
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🩺 行動だけでなく、その子とご家族を一緒にみる

行動診療科では、
目の前に現れている行動だけを切り取って考えるわけではありません。
その子がどんな気持ちなのか。
どんな環境で生活しているのか。
ご家族とどのように暮らしているのか。
そして、身体の状態に問題がないか。
いろいろな方向から考えていきます。
同時に、とても大切なのが、
飼い主さんが「何に困っているのか」を知ることです。
同じ行動でも、ご家庭によって困り方は違います。
生活環境も違えば、できる対応も違います。
だからこそ、
「これが正解です」
とひとつの方法を当てはめるのではなく、
その子とご家族が無理なく一緒に暮らしていける方法を考えていくことが大切です🌱
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💕 「困った行動」は、その子を知る手がかりにもなります
一緒に暮らしていると、
「またやってる……」
「どうして分かってくれないんだろう」
と思ってしまう日もあると思います。
そんなとき、
「この子はどうして、この行動をしているんだろう?」
と少しだけ見方を変えてみてください。
犬には犬の理由があり、
猫には猫の理由があります。
「困った行動=悪い行動」と決めてしまうのではなく、
その行動の背景にある気持ちや環境を考えてみる。
そうすると、
今まで「困った」としか見えていなかった行動が、
その子をもっと知るための大切なサインに見えてくるかもしれません🐶🐱✨
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